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被害を最小限にするために──中小企業が“最初の24時間”にやるべきこと
ある朝、ファイルが開けなくなった 月曜の朝。いつも通り出社したA社の社長は、社員からこう報告を受けました。 「共有フォルダのファイルが開けません。拡張子が見慣れない文字に変わっていて…」 画面には、英語で書かれた奇妙なメッセージ。 「あなたのデータは暗号化された。復元したければ、ビットコインを送れ。」 サイバー攻撃──ランサムウェア感染でした。 A社は社員10名の小さな製造業。IT専門部署はなく、システムは外部業者任せ。 「まさか、うちが…?」という言葉が社内に広がりました。 だがこの後、A社の経営を左右するのは “感染したこと”ではなく、“どう対応したか” でした。 最初の24時間で運命が変わる サイバー被害の現場では、 最初の24時間がすべてを決める と言われます。 慌てて操作したり、黙って様子を見ることが、被害を何倍にも広げてしまうのです。 被害を最小限にするために──中小企業が今知っておくべき、初動対応の基本を紹介します。 STEP 1:被害範囲を止める(拡大防止) 最初にすべきことは「止める」こと。調べたり直したりする前に、 感染を広げ
ITワークラボ
10月23日読了時間: 4分
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