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INSネットは2028年末に終了|会社でISDNを使っているか確認する方法

  • 7 時間前
  • 読了時間: 7分


「ISDNは昔の回線だから、うちではもう使っていないはず」


そう思っていても、実際には電話設備や業務機器の裏側に、INSネットの契約が残っている可能性があります。


特に、通信回線を長年見直していない会社や、設備の導入経緯を知る担当者が退職している会社では、何に使っている回線なのか分からないまま料金だけを払い続けているケースも考えられます。


INSネットのサービス終了後に初めて気づく場合、電話や接続機器の一部が使えなくなるかもしれません。


とはいえ、最初から電話設備に詳しくなる必要はありません。

まずは、請求書や契約書を確認し、利用している回線と機器を整理するところから始められます。


INSネットは2028年12月31日に終了する


NTT東日本とNTT西日本は、次のINSネットサービスを2028年12月31日に終了すると発表しています。


  • INSネット64

  • INSネット64・ライト

  • INSネット1500

  • 切替後のINSネット上のデータ通信(補完策)


新規・移転の申し込みは、すでに2024年8月31日で終了しています。


INSネットは、NTTが提供するISDN方式の通信サービスです。


「ISDN終了」という表現が使われることもありますが、今回終了するのはすべての固定電話ではありません。加入電話やIP電話などとは、分けて考える必要があります。


また、INSネットで利用している着信転送やi・ナンバーなどのサービス、INSネット特有の機能も終了します。



「電話が使えているから大丈夫」とは限らない


INSネットを利用しているか分かりにくい理由は、回線そのものが普段の業務から見えにくいことです。


社員が使っている電話機だけを見ても、その先がINSネットなのか、別の回線なのかは判断できません。電話設備を収容する主装置やPBX、通信機器が倉庫や機械室に置かれている場合もあります。


また、過去に導入した、次のような設備で通信回線を利用している可能性もあります。


  • ビジネスフォンやPBX

  • FAXや複合機

  • 決済・受発注・データ送信用の端末

  • 警備や監視に関係する機器

  • 建物設備や遠隔監視用の通信装置

  • 複数の電話番号を使い分ける設備


ただし、これらの機器があるからといって、必ずINSネットを利用しているわけではありません。また、INSネットを使っていても、機器をすべて交換しなければならないとは限りません。


大切なのは、見た目だけで判断せず、契約と接続状況を確認することです。



最初に請求書と契約書を確認する


何から調べればよいか分からない場合は、通信会社から届く請求書や料金明細を確認しましょう。

明細の中に、次のような名称がないか探します。


  • INSネット64

  • INSネット64・ライト

  • INSネット1500

  • i・ナンバー

  • INSナンバー・ディスプレイ

  • フレックスホン


紙の請求書だけでなく、Web明細、口座振替の記録、経理が保管している契約書も確認します。複数拠点がある会社では、本社だけでなく、店舗、工場、倉庫、営業所などの契約も対象です。


請求が通信費としてまとめられている場合や、機器のリース料金に含まれている場合は、契約先へ確認しないと分からないことがあります。


通信会社へ問い合わせるときは、次の情報を用意しておくと確認しやすくなります。


  • 契約者名

  • お客さま番号

  • 請求書番号

  • 電話番号

  • 回線の設置住所

  • 契約しているサービス名


「INSネットを契約していますか」だけでなく、「この回線番号は何のサービスで、どの設備につながっていますか」と確認することが重要です。


回線が見つかったら「何に使っているか」を調べる


INSネットの契約が見つかっても、すぐに解約してはいけません。

まず、その回線がどこに入り、どの機器につながり、何の業務に使われているかを確認します。

社内に分かる人がいなければ、次の相手へ問い合わせましょう。


  • 電話設備の保守会社

  • 複合機やFAXの販売・保守会社

  • 警備会社

  • 決済端末や業務機器の提供会社

  • 建物設備の管理会社

  • 回線を契約している通信会社


問い合わせるときは、単に「ISDNが終わるそうですが大丈夫ですか」と聞くだけでは、確認が不十分になることがあります。


次のように具体的に質問すると、必要な対応を整理しやすくなります。


  • この機器は現在INSネットを使っていますか

  • IP回線やモバイル回線でも利用できますか

  • 機器の設定変更だけで対応できますか

  • 機器や主装置の交換が必要ですか

  • 電話番号を引き継げますか

  • 切り替え時に業務が止まる時間はありますか

  • 切り替え後にどのような動作確認が必要ですか

  • 停電時や通信障害時はどのような動作になりますか


調査した内容を回線台帳に残す


せっかく調査しても、担当者のメモやメールだけに残していては、数年後に再び分からなくなります。

最低限、次の項目を一覧にしておきましょう。


  • 回線番号

  • 契約サービス名

  • 契約者名

  • 設置場所

  • 接続している機器

  • 利用目的

  • 利用部署

  • 通信会社

  • 機器の保守会社

  • 契約・リースの終了日

  • 移行の要否

  • 移行予定時期

  • 問い合わせ履歴

  • 切り替え後の確認結果


最初から、立派な管理システムを導入する必要はありません。

ExcelやGoogleスプレッドシートでも、社内で参照・更新できる状態にすれば十分です。


回線台帳を作っておけば、INSネット終了への対応だけでなく、通信費の見直し、事務所移転、機器更新、障害発生時の問い合わせにも役立ちます。


代替回線は利用目的に合わせて選ぶ


NTT西日本は、利用状況や提供エリアに応じた代替候補として、フレッツ光、ひかり電話、ひかり電話ネクスト、光回線電話、ワイヤレス固定電話などを案内しています。


ただし、どの会社も同じサービスへ切り替えればよいわけではありません。


通話だけに使っている回線と、業務機器の通信に使っている回線では、確認すべき条件が異なります。電話番号の数、同時通話数、接続する機器、停電時の利用、保守体制なども考慮する必要があります。


料金だけで決めず、「現在どのように使っているか」を整理したうえで、通信会社や機器の保守会社へ相談しましょう。



切り替え後は実際の業務で動作確認する


代替回線へ切り替えたら、電話が発信できることだけで完了にしないことも大切です。

利用状況に応じて、次のような確認を行います。


  • 外線の発信と着信

  • 部署や担当者への着信振り分け

  • FAXの送信と受信

  • 転送機能

  • 複数番号の使い分け

  • 決済や受発注などのデータ通信

  • 警備・監視・遠隔通知

  • 停電時や障害時の連絡手段


可能であれば、旧回線を解約する前に新しい環境で動作を確認します。

日常的に使わない機能もあるため、実際に利用する部署や機器の担当者にも確認してもらいましょう。


サービス終了に便乗した営業にも注意する


INSネットの終了を理由に、


「今すぐ交換しないと電話が使えなくなる」

「指定の機器へ交換する必要がある」


と契約を急がせる営業が増える可能性があります。


NTT西日本も、INSネットのサービス終了に便乗した、虚偽の情報による悪質な販売行為へ注意を呼びかけています。


営業を受けても、その場で契約せず、次の点を確認しましょう。


  • 現在、本当にINSネットを契約しているか

  • 提案された機器の交換が本当に必要か

  • 契約期間や解約条件はどうなっているか

  • 他の移行方法や事業者も選べるか

  • 通信会社や既存の保守会社へ直接確認したか


サービスの終了は事実ですが、必要な対応は会社ごとに異なります。

終了を知ったことと、提案された契約が必要であることは分けて判断しましょう。


まずは30分、請求書を探すところから


INSネットの終了は2028年末ですが、回線の確認、機器の調査、予算化、工事、動作試験まで考えると、直前に始めるほど選択肢が少なくなります。


とはいえ、すぐに大規模な入れ替え計画を作る必要はありません。

まずは次の4つから始めてみてください。


  1. 通信会社の請求書やWeb明細を用意する

  2. 「INSネット」という契約名がないか探す

  3. 該当する番号と設置場所を一覧にする

  4. 用途が分からない回線を保守会社へ確認する


「うちは使っていないはず」で終わらせず、一度確認して「使っていない」と分かれば、それも立派な対応です。


面倒に見える回線の棚卸しも、請求書から一つずつ確認すれば進められます。

業務を止めないためにも、余裕のあるうちに見えない回線を探しておきましょう。



💬ご相談はこちら


ITワークラボでは、IT担当者がいない中小企業向けに、


  • 電話・インターネット回線の契約整理

  • 回線と接続機器の棚卸し

  • 通信会社や保守会社への確認事項の整理

  • 回線台帳の作成

  • 移行計画や切り替え後の確認項目の整理


などをサポートしています。


「自社がINSネットを使っているか分からない」

「請求書を見ても契約内容を判断できない」


といった段階でも問題ありません。初回相談は無料です。






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