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「うちは関係ない」と思っていませんか? いま、サイバー攻撃の“狙い目”は中小企業です。

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「うちは狙われない」という誤解


「うちは有名企業でもないし、機密情報なんて持っていないから大丈夫」そう考えている中小企業の経営者は少なくありません。

しかし、最近ニュースになっている大手メーカーへのサイバー攻撃をきっかけに、多くの中小企業が“他人事ではない”現実に直面しています。


実は、攻撃の多くは特定の企業を狙ったものではありません。攻撃者は、インターネット上に存在するあらゆるシステムを自動でスキャンし、「守りが弱い会社」から順に侵入していくのです。つまり、狙われるというより「見つかってしまう」時代です。


中小企業庁やIPA(情報処理推進機構)の調査でも、被害企業の約7割が中小企業というデータがあります。しかも、被害の内容は「業務停止」「顧客情報流出」「取引停止」など、会社の信頼を直撃するものばかり。



なぜ中小企業が狙われやすいのか?


サイバー犯罪者にとって、“中小企業は攻撃しやすい標的”です。その理由は単純で、「防御が弱い」から。


1. IT担当がいない、または兼務で後回しになっている

専任のセキュリティ担当者を置ける中小企業は多くありません。そのため、PCの更新やアクセス権の見直しなどが“誰の仕事でもない”まま放置されがちです。


2. 古いシステムやソフトを使い続けている

サポートが終了したOSや古い機器を使い続けることで、脆弱性を突かれるリスクが高まります。攻撃者は、そうした“古いまま”の環境を狙ってきます。


3. セキュリティルールが存在しない

パスワードの共有、退職者アカウントの放置、USBメモリの持ち出し――。

こうした“なんとなく運用”が積み重なることで、攻撃の入口が増えてしまいます。


中小企業が扱うのは機密データではなくても、

  • 顧客名簿

  • 請求書・見積書

  • 取引先のログイン情報など、攻撃者にとっては十分価値のある情報が眠っています。



実際に起きた“連鎖被害”の例


最近話題になった「アスクル」のサイバー攻撃では、アスクル自身だけでなく、配送を委託していた無印良品・ロフト・そごう・西武などのネット販売にも影響が広がりました。


💬 参考映像(TBS news23 より)


この動画では、ランサムウェア攻撃によって物流が停止し、取引先まで被害が波及する“サプライチェーン攻撃”の実態が分かりやすく紹介されています。 特に 0分45秒〜1分30秒 あたりでは、「取引関係を通じて被害が拡大した」ケースが説明されています。中小企業が“大手を狙う攻撃の入口”にされる可能性を、まさに象徴する事例です。



「被害者」ではなく「踏み台」にされるリスク


近年の攻撃は、最初から大手企業を直接狙うケースばかりではありません。中小企業を“踏み台”にして、その先の取引先へ侵入する手口が増えています。

たとえば──


  • あなたの会社のメールアカウントが乗っ取られ、取引先にウイルス付きメールを送信してしまう。

  • クラウド共有フォルダにマルウェアが仕込まれ、取引先が感染する。

  • 感染した社内PCが、攻撃者の中継サーバーとして使われる。


つまり、「被害者」であるはずのあなたの会社が、結果的に“加害者”になるリスクもあるのです。そして一度信用を失えば、再び取引を取り戻すのは容易ではありません。



経営者が今すぐできる3つの見直し


「専門知識がないから難しい」と思うかもしれませんが、実は、今日からでもできる基本的な対策で大部分のリスクは防げます。


1. パスワードを見直す

「同じパスワードを複数サービスで使い回さない」「定期的に変更する」「二段階認証を使う」たったこれだけで、外部からの侵入リスクが大幅に減ります。


2. ファイル共有の権限を整理する

GoogleドライブやOneDriveなどの共有設定を見直し、「退職者がアクセスできるまま」「“全員編集可”のまま」になっていないか確認しましょう。


3. 社員に“怪しいメールは報告”を徹底する

攻撃の入口の多くはメールです。「おかしいと思ったら開かない・相談する」という文化を社内に根づかせるだけでも、被害を防ぐ効果があります。


この3つを実行するだけで、中小企業が直面する攻撃の6〜7割は防げると言われています。



“最初の一歩”が大きな防御になる


サイバー攻撃の世界では、「意識の低さ」が最大の弱点になります。完璧を目指す必要はありません。大切なのは、“自分の会社も狙われるかもしれない”という現実に気づくこと。

まずは、できるところから小さく始めましょう。今日パスワードを変更する。今週中に共有設定を見直す。それだけでも、あなたの会社のセキュリティレベルは確実に上がります。

セキュリティ対策はコストではなく、会社を守るための“信頼投資”です。そして、その第一歩を踏み出せるのは、経営者であるあなたです。


🧾 今すぐできる簡易チェックリスト

  •  社員や取引先のアカウント共有をやめている

  •  古いPC・OSを更新している

  •  退職者のアクセス権を削除している

  •  重要ファイルのバックアップを定期的に取っている

  •  社員が“怪しいメールを報告”できる仕組みがある


これらを全部「はい」と言えたなら、すでに立派なセキュリティ経営です。ひとつでも「まだ」と思った項目があれば、今すぐ見直してみましょう。



💬 ご相談はこちらから


セキュリティ対策は、難しい設定や高額なシステムを導入しなくても、正しい順番で取り組めば確実に強化できます。


「何から手をつければいいのか分からない」

「社員の意識をどう変えればいいのか知りたい」

そんなときは、ITワークラボにご相談ください。


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