端末の安全を守る設定と運用のポイント──“見える化”から“守れる環境”へ
- ITワークラボ
- 10月27日
- 読了時間: 3分

管理するだけでは不十分。次は「守る仕組み」を整える
端末の一覧をつくって「誰がどのパソコンを使っているか」が分かるようになったら、次に取り組むべきはその端末を安全に使うための設定と運用です。
「管理している=安全」ではありません。
大切なのは、日々の使い方や設定を通じてトラブルを防ぐことです。
① ログインには必ずパスワードを設定する
意外と多いのが、ログイン時のパスワード未設定。「社内だから大丈夫」と思っていても、盗難・紛失・外部持ち出しのリスクは常にあります。
Windows・Macともに、必ずログインパスワードまたはPINコードを設定
10分以内に自動ロックがかかるように設定
USB接続や共有設定を「必要な人だけ」に制限
ログインパスワードは“面倒な作業”ではなく、“会社の入り口のカギ”です。
② OSとセキュリティソフトは常に最新に保つ
多くのウイルス感染や脆弱性攻撃は、「古い状態のまま」が原因です。
特に、更新を止めているパソコンは“セキュリティホール”になりがちです。
チェックポイント:
Windows Updateを自動更新に設定
macOSやブラウザ(Chrome、Edgeなど)も定期更新
セキュリティソフトの有効期限を確認
更新通知を「後で」にしていませんか?その“後で”がトラブルを呼ぶことがあります。
③ USBメモリや外付け機器の利用ルールを決める
社外とのやり取りで使われるUSBメモリは、便利な反面、感染経路にもなります。
業務で使うUSBは会社で管理
不明なUSBは絶対に接続しない
重要データはクラウドで共有し、USB依存を減らす
もし「誰のUSBか分からない」が発生した時点で、すでにリスクは社内に入っています。
④ 管理者アカウントを分けておく
「全員が管理者権限を持っている」環境では、誤操作や設定変更が起きやすく、ウイルス感染時の被害も拡大します。
管理用アカウントと通常利用アカウントを分ける
新しいアプリを入れるときは管理者のみ操作
管理者情報を社内で共有せず、必要最小限に限定
“誰でも触れる”環境は、“誰も守れない”環境です。
⑤ 定期的に「端末チェック日」を設ける
設定を整えても、時間が経てばズレが生まれます。
月に一度でも「端末点検日」を設けて、社員全員で以下をチェックしましょう。
更新が止まっていないか
パスワードが設定されているか
不要なデータ・アプリを整理したか
Excel台帳の“状態”列に「点検日」「担当者」を記録しておくと、運用の継続性がぐっと上がります。
⑥ “守る仕組み”は社員全員で回すもの
端末管理のゴールは、IT担当者が全てを把握することではありません。
「社員一人ひとりが自分の端末を安全に扱う意識を持つ」ことが本当の管理です。
ルールを押し付けるより、「なぜ必要なのか」を共有することで、自然と守れるチーム文化が生まれます。
会社を守るのは、仕組みと意識の両輪です。
💬 ご相談はこちらから
ITワークラボでは、中小企業向けに“端末の安全運用”をサポートしています。
設定の統一、チェック表の作成、クラウドを使った簡単な管理仕組みまで、専門知識がなくても運用できる方法をご提案します。
.png)


コメント