AWS障害で感じた“クラウドの不安”──それでもクラウド導入を進めるべき理由
- ITワークラボ
- 10月30日
- 読了時間: 3分

先日、Amazon Web Services(AWS)で大規模な障害が発生し、多くの企業でネットワークやシステムの一部が停止しました。
さらに、Microsoft 365でも一部のサービスで不具合が報告されました。
大手クラウドでも止まることがある──このニュースに「クラウドってやっぱり不安」と感じた方も多いかもしれません。
でも、実はそれでもクラウド導入を進めるべき理由があります。
① 「止まっても復旧が早い」
クラウドは、一時的に障害が起きても、ほとんどの場合は数時間〜1日以内に自動復旧します。サーバーやネットワークがすべて自社内にある環境では、復旧まで数日〜数週間かかることもあります。
つまり、クラウドは「壊れない仕組み」ではなく、“すぐに直せる仕組み”なのです。
② 「どこでも仕事が再開できる」
クラウドを使えば、オフィスが止まっても自宅や出先で業務を継続できます。
障害が起きた一部のサービスを避けて、他のクラウドやデバイスからアクセスする柔軟さもあります。
パソコンが壊れても、データはクラウド上にある──それが、今の働き方を支える大きな安心感です。
③ 「保守や更新の手間がいらない」
クラウドは常に最新の状態で保たれています。
セキュリティ更新も自動で行われ、サーバーの管理も不要です。
中小企業では「誰がITを管理するのか」が課題になりますが、クラウドを使えば、その負担を最小限に抑えられます。
“管理できないまま放置する”より、“管理を任せて守ってもらう”ほうが安全です。
④ それでも備えは必要──「これだけはやっておこう」
クラウドを使うからこそ、“もしも”への備えが大切です。
難しいことは必要ありません。以下の3つで十分です。
1️⃣ 重要データはバックアップしておく
別のクラウドや外付けHDDにコピーを残すだけで、障害時の復旧が早くなります。
2️⃣ 社内の連絡手段を2つ以上持つ
メールだけでなく、LINE WORKSやTeamsなど、複数の連絡方法を確保しておきましょう。
3️⃣ 管理者が不在でもアクセスできるようにする
クラウドの契約情報や設定を一人の担当者に任せきりにせず、予備の管理者アカウントや手順書を準備しておきましょう。 担当者が不在でも復旧や確認ができる体制が理想です。
この3つだけでも、障害時に“何とかなる”会社になります。
⑤ まとめ:大切なのは「備え」と「相談相手」
今回のAWS障害は、クラウドが“万能ではない”ことを思い出させました。
しかし同時に、クラウドだからこそ早く回復できることも事実です。
不安を理由に避けるよりも、「どう備えるか」を考えるほうが、結果的に強い会社になります。
💬 ご相談はこちらから
ITワークラボでは、中小企業向けに“クラウド導入と障害対策の両立”をサポートしています。
現状のクラウド環境の見直しや、バックアップ・運用ルールづくりなど、まずは「うちのクラウド、これで大丈夫?」からお気軽にご相談ください。
.png)



コメント