Google Workspace運用でやりがちな3つのミスと対策
- ITワークラボ
- 10月6日
- 読了時間: 3分

Google Workspaceを導入して、業務のデジタル化が一歩進んだ──それは大きな前進ですが、「導入しただけ」で満足してしまうと、思わぬトラブルが起こることがあります。
実は、運用の仕方次第で「使いづらい」「セキュリティが不安」「データが整理されない」といった課題が出てしまうのです。
この記事では、Google Workspace運用でよくある3つのミスと、その防ぎ方をわかりやすく紹介します。
① 管理者権限が属人化している
導入当初、「詳しい人がひとりで全部設定した」というケースはよくあります。ところがその担当者が異動・退職すると、設定変更ができなくなったり、トラブル時に誰も対応できなかったりすることがあります。
対策:管理者を複数人に分散させる
メイン管理者とサブ管理者を設定する
管理用アカウントを共有せず、個人アカウントに権限を付与する
権限を細かく分けて「誰が何を操作できるか」を明確にする
💡 ポイント
「Google管理コンソール」で、権限の範囲を細かく設定できます。1人の担当者に依存しない運用体制をつくりましょう。
② 共有設定があいまいになっている
Googleドライブはとても便利ですが、共有ルールが統一されていないと、「誰でも見られる状態になっていた」「誤って社外に共有してしまった」というミスが起こりやすくなります。
対策:共有ポリシーを全社で統一する
「社外共有は原則禁止」「特定のフォルダのみ許可」などルールを決める
個人のマイドライブではなく、共有ドライブを活用する
管理者が共有設定をモニタリングし、問題があれば通知を受け取る設定にする
💡 ポイント
Google Workspaceの「ドライブ監査ログ」を使えば、誰がどのファイルを共有したかを確認できます。
③ セキュリティ設定を初期状態のまま放置している
導入直後は「とりあえず使える状態」で始めがちですが、パスワードルールや二段階認証などを設定しないまま運用を続けると、情報漏えいのリスクが高まります。
対策:最低限のセキュリティポリシーを設定する
二段階認証を全員に必須化する
不審なログイン通知をオンにする
社外端末からのアクセスを制限する
💡 ポイント
「セキュリティセンター」ではリスクの高い設定を自動で検出できます。定期的にチェックして、設定を見直すことが大切です。
まとめ:運用ルールを整えることで“使いこなせる環境”に
Google Workspaceは、導入するだけで効果が出るツールではありません。正しく運用してこそ、本来の力を発揮します。
最初にルールを整えておけば、
情報漏えいのリスクを減らし
管理の手間を減らし
社員全員が安心して使える環境
をつくることができます。
まずは現状チェックから
もし今、「管理者が1人しかいない」「共有設定がバラバラ」「セキュリティを見直していない」という項目がひとつでも当てはまるなら、早めに整備を始めるタイミングです。
ITワークラボでは、中小企業向けにGoogle Workspaceの運用改善サポートを行っています。設定の見直しやルールづくりなど、お気軽にご相談ください。
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