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そのアカウント、共有していませんか?──“誰が何をしたか分からない”が一番怖い

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「同じアカウントでいいじゃない?」から始まるリスク


パソコンを使う社員が数人。

「全員で同じユーザーを使えば、設定もラクで早い」──そう思っていませんか?


あるいは、GoogleやDropboxの共有用アカウントを1つ作り、「みんなこのパスワードでログインしてね」と運用している企業も多いはずです。


一見、手間もコストもかからず便利。

しかし、この“共用アカウント”こそが、中小企業で最も多いセキュリティリスクのひとつです。



共用アカウントで起きがちな3つのトラブル


① 誰が何をしたのか分からない

ファイルが削除されても、「誰が消したのか」が分かりません。

誤操作なのか、意図的なのか、確認できないまま時間だけが過ぎます。


トラブル対応では「証拠」が何より大切ですが、

共用アカウントでは操作ログが“全員の行動”として記録されるため、追跡できません。


② 退職・異動後の“抜け漏れ”

社員が退職したあとも、そのアカウントが生きているケース。

クラウドにアクセスできるパスワードを知っていれば、退職後でもデータの閲覧・ダウンロードが可能です。


「まさか本人がそんなことを…」と思っていても、万一の事故が起きれば、会社としての管理責任が問われます。


③ パスワード管理が崩壊する

複数人で共有するほど、パスワードはどんどん変わります。

「誰が最新のパスワードを知ってるの?」と混乱した経験はありませんか?


結果として、付箋に書いてモニターに貼る、ノートにメモするなど、情報漏洩の温床になりがちです。



“個別アカウント”の方が安心で確実


共用より個別にすると「手間が増える」と思われがちですが、実際には管理がシンプルになり、トラブル時もすぐ動けるようになります。


🔹 メリット1:責任が明確になる

誰が、いつ、どのファイルを操作したかが分かる。

「確認できる」ことが、組織を守る大きな力になります。


🔹 メリット2:退職時の管理が簡単

社員が退職したとき、該当アカウントを停止するだけ。

他の社員の業務に影響を与えず、安全に引き継げます。


🔹 メリット3:権限を細かく設定できる

閲覧だけ、編集できる人だけ、など必要に応じてアクセス範囲を調整できます。



すぐにできる3つの改善ステップ


① クラウドサービスの「ユーザー追加機能」を使う

今使っているクラウドサービス(Dropbox、Googleドライブ、Canvaなど)には、ユーザーごとにアクセス権を付与できる「ユーザー追加機能」があります。


これを使えば、共有アカウントを使わずに、「誰がどのファイルを編集したか」を履歴で確認できます。


追加コストもほとんどかからず、即日で始められる改善策です。

まずは、この設定を見直すだけでも、アカウント管理の精度が大きく変わります。

低コストで設定できるプランも多く、まずは部門単位で分けるだけでも効果があります。


② 退職時・異動時のルールを明文化

「退職日までにアカウント停止」「権限は管理者が変更」など、運用ルールを決めておくだけで、トラブルを大幅に減らせます。


③ パスワード共有をやめる

複数人で使う必要がある場合は、「パスワード管理ツール」を利用しましょう。

紙メモよりは安全です。



“見える化”はセキュリティの第一歩


個別アカウントを導入することは、単にセキュリティを高めるだけでなく、「信頼の見える化」でもあります。


「誰がどの仕事をしているか」が明確になれば、トラブル時の責任も曖昧にならず、社員同士の信頼関係も生まれます。


手間を惜しんで共有を続けるより、“仕組みで守る”方向に変えるほうが、結果的にラクで安全です。



💬 ご相談はこちらから


「社内のアカウント管理を整理したい」

「共有運用をやめたいけど、どこから手をつければいいか分からない」


そんなときは、ITワークラボにご相談ください。

中小企業の環境に合わせた、アカウント整理・運用ルール設計サポートを行っています。

今の仕組みを少し変えるだけで、会社の安心感は大きく変わります。



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