top of page

中小企業の約半数がセキュリティ投資ゼロ——“何も起きていない”会社ほど危ない理由

  • 5 日前
  • 読了時間: 4分

「うちは今まで一度も被害に遭っていないから大丈夫」


中小企業の現場では、こうした声を聞くことがあります。

確かに、毎日の業務が普通に回っていると、セキュリティ対策は“後回し”になりがちです。


実際に、IPA(情報処理推進機構)の調査で、中小企業の約半数がセキュリティ対策に投資していないという結果が出ています。


そして、問題なのは「投資額の大小」よりも、

“何も起きていないから必要ない”という空気

の方かもしれません。


「問題が起きていない」は、本当に安全?


セキュリティ対策は、売上のように成果が見えやすいものではありません。

そのため、


  • 今まで被害がない

  • 社員が困っていない

  • 業務が止まっていない


という状態だと、「まだ大丈夫」と感じやすくなります。

でも、実際のサイバー攻撃は、


  • ある日突然メールが送れなくなる

  • クラウドにログインできなくなる

  • 共有フォルダが暗号化される

  • 取引先に不審メールが送られる


など、何も起きていなかった会社に突然発生します。


事故が起きてから、

「もっと早く見直しておけばよかった」

となるケースは少なくありません。


セキュリティ投資=高額機器、ではない


「セキュリティ投資」と聞くと、


  • 高額な監視システム

  • 専門的なセキュリティ機器

  • 24時間監視


のような、大企業向けの話をイメージされることがあります。

もちろん、そうした対策が必要な企業もあります。

ただ、中小企業でまず重要なのは、


  • 古いパソコンを放置しない

  • バックアップを確認する

  • アカウント管理を見直す

  • 不要な共有設定を減らす

  • 社員に最低限の注意点を共有する


といった、基本的な管理です。


実際には、数百万円のシステムよりも、

「誰も見直していない」

状態の方が危険なこともあります。


「コストをかけない」ことが、逆に高くつくことも


セキュリティ対策は、利益を直接生むものではありません。

だからこそ、景気や人手不足の影響で後回しになりやすい分野です。

ただ、最近は、


  • ランサムウェアによる業務停止

  • 不正アクセスによる情報漏えい

  • 取引先への被害拡大

  • メールアカウント乗っ取り


など、止まったときの損失が大きくなっています。


特に中小企業では、IT担当者がいないことも多く、

「復旧できる人が社内にいない」

という問題も起こります。


つまり、

普段は見えないコストを、事故のときに一気に払う

状態になりやすいのです。


「何も起きていない今」が、一番見直しやすい


実は、セキュリティ対策は、


  • 被害が出た後

  • 業務が止まった後

  • 取引先から指摘された後


よりも、まだ何も起きていない今の方が落ち着いて見直せます。

トラブルが起きてからだと、


  • 原因調査

  • 復旧対応

  • 取引先連絡

  • パスワード変更

  • 社内説明


が一気に発生し、通常業務どころではなくなることもあります。

だからこそ、

「問題が起きていない今のうちに、最低限の確認をしておく」

ことが重要です。


まず確認したい「3つの基本」


大がかりな対策を始める前に、まずは次の3つを確認してみてください。


① 古い機器や古いOSを使い続けていないか

サポート切れのWindowsや、何年も更新していないルーターはありませんか。


② バックアップを“復元できる状態”で持っているか

「保存している」だけでなく、本当に戻せるか確認できているかが重要です。


③ 退職者アカウントや共有アカウントが残っていないか

“今は誰も使っていないID”が、攻撃の入口になるケースもあります。


セキュリティ対策は、「高級装備」より「最低限の整備」


中小企業のセキュリティ対策で大切なのは、最初から完璧を目指すことではありません。

まずは、


  • 放置を減らす

  • 管理する人を決める

  • 古いものを見直す

  • 困ったときの相談先を持つ


といった、最低限の整備から始めることが現実的です。


「何も起きていないから大丈夫」ではなく、

「何も起きていない今だからこそ見直せる」

という視点が、これからは重要になっていくかもしれません。


「うちは大丈夫かな?」と思ったら


「何から確認すればいいのか分からない」

「最低限、どこまでやればいいのか知りたい」

そんな場合は、ぜひ一度ご相談ください。


ITワークラボでは、中小企業の外部IT担当者として、パソコン・アカウント・バックアップ・ネットワーク機器などの現状確認から、無理なく続けられる改善までサポートしています。

大がかりなシステム導入ではなく、今の会社に必要な範囲を一緒に整理するところからお手伝いします。




📖 あわせて読みたい


中小企業の約7割が社員任せ——ランサムウェアより怖い、守る人がいない会社の現実|ITワークラボ
www.it-worklab.com
中小企業の約7割が社員任せ——ランサムウェアより怖い、守る人がいない会社の現実|ITワークラボ
「うちはまだ大丈夫だと思う」中小企業のセキュリティ相談を受けていると、本当によく聞く言葉です。実際、多くの会社では、ウイルス対策ソフトを入れたり、怪しいメールに気をつけたり、できる範囲で対策をしています。ただ、その一方で、こんな状態になっている会社も少なくありません。 • パソコン管理はなんとなく詳しい社員任せ • 退職者アカウントが残ったまま • Wi-Fiの設定を誰も把握していない • NASやルーターの更新時期が不明 • 「困ったら業者に聞く」以外の運用がないここでいう“社員任せ”とは、各社員が悪いという意味ではありません。会社として担当者やルールが決まっておらず、詳しい人・気づいた人・各社員の判断に頼っている状態のことです。中小企業の約7割は、セキュリティを組織で管理できていないIPA(情報処理推進機構)の調査では、情報セキュリティ対策を組織的には行っていない中小企業が69.7%という結果が出ています。つまり、約7割の中小企業では、セキュリティ対策が会社全体の仕組みとして管理されておらず、現場任せ・詳しい人任せになっている状態です。さらに小規模企業では、組織的な対策を行っていな


関連ページ



コメント


bottom of page