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5分の自社診断で見える差——セキュリティ対策不足で被害額最大5,000万円の現実

  • 3 日前
  • 読了時間: 4分

「うちはどのくらい危ない状態なんだろう?」


中小企業のセキュリティ相談を受けていると、こうした質問をいただくことがあります。

ただ実際には、


  • 何が危険なのか分からない

  • どこまで対策すればいいのか分からない

  • 他社と比べて自社が危険なのか判断できない


という会社も少なくありません。


そんな中、IPA(情報処理推進機構)の調査では、セキュリティ対策状況の自己評価が低い企業ほど、被害額が大きくなる傾向が示されています。


特に注目されているのが、

自己評価70点未満の企業では、被害額が最大5,000万円に達した事例がある

という点です。


一方で、自己評価70点以上の企業では、最大被害額が100万円という結果でした。

もちろん、点数だけですべてが決まるわけではありません。

ただ、「対策状況を把握している会社」と「何となく運用している会社」では、事故が起きたときの差が大きくなる現実が見えてきます。


被害を大きくするのは、攻撃より準備不足


サイバー攻撃というと、高度なハッキングを想像されることがあります。

でも実際には、


  • バックアップが取れていない

  • 誰が管理しているか分からない

  • 退職者アカウントが残っている

  • 古い機器を更新していない

  • 相談先が決まっていない


といった、普段の管理不足によって被害が拡大するケースが少なくありません。


つまり、

攻撃そのものより、「事故が起きたときに耐えられる状態かどうか」

が重要になっています。


「何となく大丈夫」が一番危ない


特に中小企業では、


  • 社内にIT担当者がいない

  • 詳しい社員に任せている

  • 忙しくて見直せていない


という状態も珍しくありません。

すると、「特に問題が起きていないから大丈夫」

という感覚になりやすくなります。


でも実際には、


  • 古いWindows

  • 更新されていないルーター

  • 管理されていないクラウド

  • 共有アカウント

  • 確認されていないバックアップ


など、静かなリスクが積み重なっていることがあります。


まずは「現状を把握する」だけでも違う


セキュリティ対策というと、多くの経営者が大がかりな仕組みを想像されがちです。

ただ、本当に大切なのは、

「今、自社がどういう状態なのか把握できているか」

です。


たとえば、


  • 管理している機器を一覧化しているか

  • 退職者アカウントを把握しているか

  • バックアップの保存先を説明できるか

  • 困ったときの連絡先が決まっているか


こうした基本事項を確認するだけでも、リスクは見えやすくなります。


5分で確認したい「簡易セルフチェック」


まずは、次の項目を確認してみてください。


□ 退職者アカウントを定期的に削除している

  「昔の社員のメールがまだ残っていた」というケースは意外とあります。


□ バックアップから復元できるか確認したことがある

  「保存している」だけで安心していないでしょうか。


□ 古いパソコンやルーターを放置していない

  「壊れていないから使っている」は危険なこともあります。


□ 社内で誰が管理するか決まっている

  一番重要なのはここです。


□ トラブル時の相談先が決まっている

  問題が起きてから探すと、対応が遅れやすくなります。


3つ以上「できていない」があった場合は、一度見直しを検討しても良いかもしれません。


セキュリティ対策は、点数より継続


もちろん、完璧な対策を最初から目指す必要はありません。


大切なのは、


  • 放置しない

  • 定期的に見直す

  • 管理する人を決める

  • 分からないままにしない


という継続的な管理です。


実際、被害が大きくなる会社ほど、

「忙しくて後回し」

「詳しい人しか分からない」

「何となく運用」

になっているケースが少なくありません。


「自社の状態を整理したい」と感じたら


「何が危険なのか分からない」

「まずどこから確認すればいいのか知りたい」

そんな場合は、ぜひ一度ご相談ください。


ITワークラボでは、中小企業の外部IT担当者として、パソコン・アカウント・バックアップ・ネットワーク機器などの現状整理から、無理なく続けられる改善までサポートしています。

難しい専門用語ではなく、今の会社に必要な確認を一緒に整理するところからお手伝いします。




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